津波のキオク

深尾です。

１０月１４日〜１６日の間で、石巻の方に調査へ行ってきました。
８月の訪問時に知り合いになった仮設住宅の方を尋ねて行った所
先方の方から、自分が被災した場所を案内するというご提案を頂き
石巻の南浜町と門脇町へ行ってきました。

門脇町は火事になった門脇小学校があります。
いまだに黒こげになった校舎が痛々しく残っています。



３月１１日にはこの小学校の体育館の屋根に津波で流された
という体験をその方からお伺いしました。
ちょっとした判断の違いが、生死を分けたその時の様子
いま聞いても恐ろしいと感じました。

その方は、自分が履いてきた靴を指差して
「この靴は３月１１日に履いていた靴です。
　いつもこれを履くと、その時の様子が今でも鮮明に
　蘇ってくるので、人に説明する時は敢えてこれを履いてきます。」



家も仕事も全てなくした自分は、何も今出来ないのだけど
こうやって体験を伝えることが、お世話になっている皆様への
恩返しだと思っているので、伝えているのです。

とおっしゃっていました。
忘れてはならない事を伝える役目も必要です。
また私たちはそれを聞いて、伝えていく立場にいる事も
決して忘れてはならない仕事だと思いました。

明日２９日より、Love-Gは石巻の十三浜の方へ
漁業ボランティアに行ってきます。
現地の状況などしっかりととどめてきたいと思います。